先日 日本からのお友達のリクエストにてウブドの「スカールバリ」というところでバティック製作体験をしてきました。
場所はウブドのハノマン通りと平行した1本東の通り、スグリオ通りの中ほど。ワルンソパの2件隣あたり。
これぞバリの民家!という敷地内。兄弟家族が一緒に住んでいると思われる戸建建物がいくつもわかれ、奥の少し広いところでバティック教室はやっておりました。
「11時に予約した村田です。」あ、そう、ってな感じで適当です。事前電話でも何時に来てもいい感じだっただけに。。
ちゃんとした教室と思っていくとびっくりするかもしれません。その辺のローカルおばちゃんにちょっとやり方教えてもらうって感じです。
英語できるのって聞いたら、少し少し、とのこと。ガイドブックに載ったので、日本人のお客さんもくるけどやはり体験ものは欧米人が多いそうです。
バティック製作体験をやりにきた、といったら、そういや自己紹介もなんにもなく、自分でバティックの下絵を描いていた作業をやめて、はじまりました。
今回のバティック製作体験は、バンダナサイズのものを作ります。
(1)図柄を決める
まずは、図柄を決めます。こちらでもサンプルも用意してあります。
何にも考えず、事前準備のない私は、ナイロン袋から団子状態に丸められた中から好きなものを選びました。
キチンと畳んで、アイロンかけたほうがいいのに、しわくちゃだよ、といったら「マラス」(ずぼら)だって(苦笑)
かなりゆるいです。
書きたい図柄を持参してもよいですし、お友達はバロンの絵にしたいらしく、図柄をコピーして持参しておりました。又は画才があれば布に直書きもよし。
こだわったものを作りたいという方は(恐らくほとんどそういう方が参加されていると思いますが)絶対下絵持参されることをお勧めいたします。
(2)下絵を書く
図柄は上下2ポイントに花が書いているものに決定。このサンプル画を下に、上に新しい布を重ねて、鉛筆でなぞって下絵を描くきます。
結構写りがわかりにくく、適当にアレンジ(笑)私のデザインはシンプルでさっと書き上がり、隣では凝ったものを書いているので彼女の完成を待ちつつ、
暇なのでデザイン追加アレンジしていきまして、一応完成!?
(3)チャンティン書きの練習
次は溶かした蝋に専用の蝋ペン(チャンティンといいます。)を使って、早速本書き、、は初体験では無理があるので、まずは教えてもらって、試し生地で練習。
手芸刺繍のように木枠で四方にピンで留め生地をはります。
チャンティン蝋を入れすぎてもだめだし、下の木棒部分から蝋がたれるしで、なかなか難しかったです。
時間が経つと蝋が固まるので、こまめに蝋を戻して、熱い蝋に入れ替えます。
(4)本番書き
練習も程ほどに(いまいちコツもつかめぬまま)本番書きをしてみることに。
相変わらずへたなままで、ぼとぼと蝋のしずくが落ちちゃいまして、水滴のような跡がいっぱい。。
更には生地に蝋をこぼすという痛恨のミスも!このせいで、まあいいか~と開き直り、テンション下がり目(苦笑)「蝋を落としても後で直せる」とのことで一安心!?(固まってから蝋を削るのかな?)
線が均一の濃さで引けないけど、「ラインは二度書きしちゃだめ、後で直せるから」とのことで。どんな仕上がりになることやら。。
このあたりから雨が降り出してきた。。
私が書き終わった後、先生が(もう、先生というかこの家のおばさん)ラインの薄いところは生地の裏からなぞったりと修正してくれます。
さすが手馴れているので木枠無しで手で生地をもってすいすいです。さまになってる!書いた線が蝋で色が入らず白く残るという仕組み。
(5)色付け
何色にすると聞かれて、花は黄色、葉っぱは緑と希望を伝え、染料を調合してもらいます。
染料と筆を渡され、「まずは、このように淵の中側をなぞって」とのこと。色のグラデーションを出すためです。
なぞりだけして(全部色をいれず)いったん乾かし、乾いてから残りの隙間に色を入れていく。さっきよりワントーン淡い色らしい。
染料を塗っている時点ではみんな黄色なのでイメージがつきにくく、大丈夫かしらという感じ。
(6)仕上げ
色塗り完成で、バックの色を染めます。色の相談なくいつの間にか、薄い黄色で用意してくれていました。
染料の入ったバケツに生地を入れれば、あっという間に薄き色に染まりました。(先生がやってくれます)
それを太陽に10分ほど直射すれば、すぐ乾くということですが、豪雨の最中。残念ながら乾く気配なし、ということで一応少し時間を置いて次に進みます。
次、漂白剤の入ったバケツに入れてすすぎ。(先生がやってくれます)漂白の臭いが危ないくらいに強烈、先生も服のすそで鼻を押さえながらやってます。
ここで一回洗っておくと後々洗濯の際の色落ちを防げるそうですが、この1回で結構色が落ちてしまいました!
先生いわく、天気がよかったら生地が完全に乾いてから漂白するので、発色もよくなるんだけど、半乾き(塗れたまま)だとやっぱり色が薄くなるね、とのこと。日が悪かったので仕方ないか。
漂白剤で洗って、絞ってから、台所で熱湯の準備が。バケツに熱湯を注ぎ、生地を入れると、あっという間に蝋が溶けて、溶けたところが白く残って、完成です!
蝋がたれたところが白く残って虫食いみたいに(涙)
お見せするのも憚るくらいの出来上がり。お粗末でした!
端縫いは、、この家の仕事場にミシンがあるのでやってもらえるそうです(ここではバティックの服や布団カバーなども製作販売している)
が、豪雨のため、落ち着かなく、自分でしとくといって、後にしました。
大体約3時間くらいの体験で料金30万ルピア
あの内容で二人で60万ルピアか、材料費とか考えたらまあまあ、なんて思ったり(笑)
トパティのバティックやさんとかで蝋書きの実演とかしているのを見たことがありますが、簡単に書いているように見えたのですが実際やってみると本当難しい!職人技に完敗です。
それ以来手描きバティックを見かけると、(手描きは高いだけに)うまくできてるなーと一目置くようになりました。
皆さんも記念になるものを作りに、バティック製作体験はいかがでしょうか。教訓からも、もちろん晴れた日に体験してみてください!
Ni Made Warthini
Jl.Sugriwa 32, Padang Tegal,Ubud
TEL 0361-975351, 081-933-101068(Ibu Putu)
第83話 2013/6/8