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バリ島現地情報コラム・バリマニア  神秘なるバリアン
今回は、前から書きたかったバリアンについて
バリには、バリアンという日本でいう占い師?祈祷師にあたる人がいます。
バリアンは病気の人を治したり、人々の悩みや願いを聞き、的確なアドバイスをし上手くいくようにお祈りをしてくれます。 私は日本にいた頃、こじんまりとした店でみてもらう四柱推命を自分の人生の転機を知るのに信じていましたが、バリ島で住むようになって、 バリアンの能力は、本当にすごいと信じています。

バリアンは生まれつき能力があるわけではなく、ある日突然神様から授かるそうです。
あるバリアンは、「私は昔昔本当に貧乏で、家も食べるものもなく死にそうになっている時に神様から能力を授かって、現在にいたっている。」と言っていました。
また、昔、知人の兄が「神様と会話できる能力を急に授かった。 が、バリアンとしてその能力を生かしていなかったので、1年間だけでその能力は消えてしまった」という話も聞きます。
バリ人は悩みや体調不良がある以外に、家を建てる時、商売を始める時、日取りや場所等バリアンに相談しにいきます。
バリアンは私が知っているだけでも、ヌサドゥア、バンリ、デンパサール、バトゥブランといろんな町にいます。1つの村にひとりはバリアンがいるほど結構たくさんいる気がします。
バリアンの居場所や評判は、口コミで伝わるもので、私もうわさを聞いて興味のわいたバリアンのところには、自分で体験しにいってます。
信用できるバリアンと出会い、是非お客様にも体験してもらいたいと思うので、アルナブアナでも バリアンツアーをつくってみました。
バリアンのところに行くには、お供え物や花、お香、お布施を用意し、お客様にはスレンダン(腰巻)と、サロンを巻いてもらいます。 生理中の女性は見てもらえないのでご注意ください。(または自己申請をして、聖水をかけてもらってみてもらえることもあり)
バリアンは当然日本語が話せません。 ただの直訳では言い方次第で印象が大きく違いますので、バリアン占いツアーの時は、日本語の語彙力のあるガイドを使っています。

こんな話もあります。
車が盗まれた友人Aの場合。どんなに探しても盗まれた車が見つからない。
バリアンに相談しに行ったところ、「お線香に火をつけ両手にもって、○○○エリアを探しなさい」との事。
翌日言われた通りにしてみると、無残な自分の車が乗り捨てられていたそうな。
車のタイヤは外されてはいましたが、他修理をすればまだ乗れるので見つかってよかったと喜んだそうです。

友人Bの話
バトゥブランにある家を売りたくて、新聞のコーナーに載せたり、いろいろ売り先を探していたが一向に買ってくれる人が出てこない。 最後の神頼みで、バリアンにお願いした。
すると「家に帰ってすぐ玄関の門の真中を少し掘り、7種類の花と塩を埋めて上にお線香を炊きなさい」
早速実行してみると、後日、アラブ系インドネシア人が、家の中を見る前に外観だけ見て即決買いをしたそうな。
これは、話出来すぎ!と思いましたが、本当よ!信じられないでしょう!!といいます。・・・すごい話ですね。

私の体験談も聞いてください。
ここは、中国語やドイツ語が話せるというおばあさんバリアンで人気があるといううわさを聞きました。
実際行ってみると、地元の人たちで4組待ち、私の後も続々とやってくる大変人気の様子。祈祷中、カウィ語(バリ語の昔の言葉らしい)で歌を歌い出したりし、陽気なおばあさんバリアン。
この時は、仕事について相談に行ったのですが、このバリアンも当然私の性格、背景を聞かずとも見えており、「あなたは○○な人」等と話が続き、 私を神様に紹介し、そして仕事のアドバイスをもらい、私のお願い(当時仕事を始めたばかりの頃だったので、仕事が上手くいくようにというお願い) について神様に話(お願い)をしてもらいました。で、帰ってから渡された聖水を毎日飲みつづけることに。
本当に偶然と思いたいのですが、翌日ジャカルタで旅行会社を経営している人が、知人づてにオフィスにやってきて、 グループ案件をくれ、新たな提携先ができたのです。
ちなみに、中国語やドイツ語が話せるというのは、彼女の場合、世界中の神様を呼ぶので、中国の神様が入ってきた時は時々中国語を話し出したりするということのようです。

バリ人は毎日のお供えをする時のお祈りで
第一に 健康でありますように
第二に 間違ったことをしてしまったらすみません
第三に 自分の願い事

の順で神様に、お祈りをしているそうです。まずは「健康が一番!」ということを忘れてはいけません。最後にお願い事を。

又、もうひとつのバリアン宅は、バトゥブランにあり日本語が少し出来るといううわさ。
夜からしか診てないので、夜19時頃に行ってみることにしました。
ここも遠くからきている人もいるようで、5組待ち状態。私達の後もどんどんやってきます。病院の診察待ちのようです。
私達の前の人は奥さんが何処の病院、バリアンにいっても治らない原因不明の腹痛らしい。
バリアンは奥さんの腹部に手を当て治療していました。そして終わると、あんなに痛がっていたのが演技だったかのようにスッキリした顔で帰っていきました。
バリアンはアルナブアナの日本語ガイドと同じ村のおじさんバリアン。気さくな人で、挨拶程度の簡単な日本語が話せました。ここは聖水をかけたりはしません。 スーっと目を閉じ、自分の机の前の方に(お供えや線香がたいてある)手を当てて頭の中に入ってくる映像を見ているようです。
言わずとも私の年齢、性格、バリにきてどのくらいか等ズバズバ当てていきました。
2日前頭痛で寝込んでいたことも「この前頭が痛くなかったか」と聞いてきました。
久しく会話もしていない「私の日本にいる両親は元気しているか」と聞いてみると私の実家を覗いてくれました。「2階建てで、四角い形の家」と続き、両親の様子も描写してくれました。
その風景が、私の日本にいた頃と同じ想像できる風景で、「二人とも元気にしている。」との事。
続けて両親の事を教えてもらい、私は自然と涙がこぼれてしまいました。やはり家族の話には弱いものです。
で、今回の私のお願いは「車を買い換えたい」(売り先が見つかり、いい車を見つけられるように)という願い。
今の所いろいろな情報は入ってくるが、まだ納得いくものが見つかっていませんが、今月どうなるか楽しみです。
お客様で夜時間がある方は、こちらのバリアンにご案内いたします。

第3話 2004/7/15