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バリ島現地情報コラム・バリマニア  人生最大のセレモニー・ガベン
人生最大のセレモニー・ガベン7月5日のインドネシア大統領選挙ももう少しで行われるこの頃、立候補者の顔がテレビや街中のポスターから見飽きるほど溢れてます。
又、一方で近頃のバリ人はなんだか忙しそう。というのは、ガベン(お葬式)シーズンのようなのです。 約束をするのに、「ガベンがあるので・・・」、「ウパチャラ(町内の祭り)が・・」と先延ばしになり、そちらを優先されてしまいます。 私達からすれば、お葬式にシーズンがあるのか??と首を傾げますが、バリ島では、結婚式ではなくお葬式が人生最大のセレモニーなのです。 今回、ガベンについて語ってみたいと思います。
人生最大のセレモニー・ガベンガベンは人生最大のセレモニー
お葬式は人生の終わりの儀式ではなく、死者が現世から天国へと旅立ち、その後再び現世へ再生することを祝うお祭りなのです。
バリ島の人たちはカルマを信じています。
だからみんなセレモニーの時は、悲しむ事はなく出来るだけ派手に、立派に執り行わなければなりません。ポジティブな考え方ですね。

お葬式を行う迄

できるだけ派手にするという事は、一般庶民にとって大変お金のかかる事。
その為、故人が死去してから、費用を貯めて葬儀を行う迄、数年かかることもあります。
その間、故人は土の中に仮埋葬されて、葬儀の日を待つことになります。
また、火葬ができる日取りは暦で決まってるので、亡くなってすぐに即火葬という事はあまりありません。
人生最大のセレモニー・ガベンお葬式当日
同じ村の人達、親族が時間をかけて準備を整え、3-4日間程度の葬儀が始まります。 お葬式の最高の盛り上がりは、最終日の火葬の日。
この日の為に何ヶ月もかけて作られた、大きな神輿の形をしたバデ(霊柩塔)に棺が納められ、何十人、百人以上の男性らに担がれ、音楽を奏でながら火葬場迄、大名行列のように道を歩いていきます。
この時、道は通行止め、あるいは大渋滞を引き起こすので、お葬式に出くわすとイライラしますが、バリ人にとっては、お互い様、ノープロブレムのようです。
人生最大のセレモニー・ガベン また、華々しいセレモニーですし、多くの人にも祝ってもらうのが良いので、観光客が参加するのも歓迎されます。
大きな葬儀だとツアーも組まれたりしますから、滞在中ガベンに出会ったら是非見学してみてください。アクアとジャジャン(バリのお菓子)が振舞われています。
ご紹介の写真は、庶民レベルのバデ。偉人ともなるとかなり大きなバデが造られます。 暦により、今年はバデ等の製作を含め、7月から8月にかけてセレモニーが特に盛んになるらしいです。 火葬すれば、魂は肉体を離れて自由になります。 肉体は魂を入れる物でしかないから、遺灰は不要物とし不浄な海に捨てられます。
※今、ウブド王宮の横で、大きなバデを製作中なので、もうすぐ盛大なセレモニーが行われるかと思います。ウブド滞在中なら必見です!