ビナ ルマジャ BINA REMAJA
演目レゴンダンス&ラーマヤナ舞踊劇は、1時間半程と長めの公演で、物語形式となっています。
公演前に、入り口で渡される日本語のパンフレットまたは下記を一読されておかれますと、より一層何を表現しているのか、内容がわかりやすく鑑賞できるかと思います。
内容がわからないまま鑑賞しますと、飽きてくるかと思います。
小学生位のちびっこから、年配のベテラン踊り手まで幅広い年齢層の踊り手が入れ替わり登場し、大勢の登場人物が出てきますが、初めての舞踏鑑賞としては、難しいが気しますので、”クビャール・ドゥドゥック”や”オレッグ・タムリリンガン”などの華麗な舞が見れる公演の方が楽しめそうです。
シータ役の踊り子の切ない感情を表現しているのが印象的でした。
日時:毎週火曜日 19:30-21:00
演目:レゴンダンス&ラーマヤナ舞踊劇
紀元前7世紀頃インドで書かれ、10世紀以後にジャワ島を経由してバリに伝えられました。それ以来、やはりインドの大叙事詩であるマハーバーラタと共にバリの文化、特に芸術・舞踊・演劇の分野に多大な影響を与えてきました。
また、ラーマ王子の知恵と気、魔王ラワナの暴力にも屈しなかったシータ姫の貞淑さと健気さは、今でもバリの人々の行き方の模範となっています。
1 Instrument Music
2 Legong& JOBOG dance Story(レゴン・ジョボグ・ダンス)
この踊りは、「ラーマヤナ物語」の一部であるスバリ王とスグリワ王という2人の兄弟が去るに姿を変えられてしまったときのストーリーをもとにしています。
踊りの始めでは、2人の兄弟が平和に暮らしている様子がレゴンダンスによって表現されます。踊りが進むにつれて、踊り手は猿に姿を変えていきます。
(その経過は踊りでは省略=「女神ターラは強力な魔力を持っており、2人の兄弟はそれを自分のものにしたいと熱望していました。
しかし、彼女の父親が誰でも姿を猿に変えてしまうという魔法を川に向かって放り投げた結果、兄弟はその魔法によって猿に帰られてしまいます」)。
2人は自分達が猿になってしまったことに気づかず戦いつづけます。
やがて勝負がつかないまま疲れ果てた時、お互いが猿になってしまったスバリ王とスグリワ王であることを知り、大変悲しみます。
3 Ramayana Dance(ラーマヤナ舞踊劇)
第一場アヨディア国の王子ラーマは、妻シータ、弟ラクサマナとともに宮殿で幸せな日々を送っていました。
ある日、王位継承をめぐって国を追放された3人はダンダカの森に辿り着きました。
そこへ現れたアレンカ国の魔王ラワナとその家来マリチャは森の中でシータを見つけ、彼女の美しさに魅せられたラワナはシータを誘拐しようと家来と相談します。
やがて、シータの目の前に黄金の鹿が現れ、彼女はそれを捕まえてくれるようにラーマに頼みますが、鹿はなかなか捕まえられません。
実はその鹿は、シータを誘拐する為に家来のマリチャが化けたものだったのです。 ラーマはシータの護衛を弟ラクサマナにまかせ、自分ひとりで鹿を追って森の奥へ入っていきました。
第二場
ついにラーマが魔法の弓矢で鹿を射止めると、黄金の鹿はマリチャの姿に戻り、叫び声をあげて倒れました。
シータは森の置くから聞こえてきた叫び声をラーマのものと信じ込み、ラクサマにラーマを助けに行くよう頼みます。 しかしラクサマナはシータひとりを残すことを恐れ、シータの願いを拒みます。するとシータは、彼がラーマの死を望んでいるのではないかと疑い、激しく彼を責めたてます。 これに傷ついたラクサマナは、シータの周囲に魔法のバリアの円をめぐらせ、その中から絶対に外に出ないようにとシータに言い残し、森の奥へ入っていきました。
第三場
森の中にひとり残されたシータを見つけた魔王ラワナは、彼女に近づこうとしますが、魔法のバリアで近づくことが出来ません。そこでラワナは老僧に化け、シータに1杯の水をくれるように頼みます。 それが魔王の化身であることに気づかないシータは水を与えようとして魔法のバリアから出てしまいます。すると老僧は魔王ラワナの姿に戻り、彼女を連れ去ってしまいます。
第四場
魔王の国アレンカに向かう途中、ラワナとシータは聖鳥ジャタユに出会います。ジャタユは体当たりでシータを助けようとしますが、最後にはラワナに倒されてしまいます。 シータが誘拐されたことを知ったラーマとラクサマナは彼女を助けにアレンカへ向かう途中、傷ついたジャタユに出会います。ラーマとラクサマナは魔法を使って瀕死のジャタユを助けてやりました。
第五場
ある時、猿の王国で起こった紛争を解決したラーマは、勇敢な白い猿ハヌマンを見方にします。 ハヌマンは空を飛び、誰よりも早くアレンカへ助けに行くことを約束しました。
第六場
アレンカの城に捕らわれの身になったシータを侍女やラワナの姪トリジャータが慰めていきます。 そこへラワナが来て、シータと二人きりになる為にトリジャータ達を追い払います。 ラワナはシータに結婚をせまりますが、シータは激しく拒みます。怒り狂ったラワナはシータを殺そうとしますが、トリジャータに説得され、いったんは引き下がります。 そこへハヌマンが現れ、ラーマから預かった指輪をシータに渡しラーマが必ず助けにくることを知らせます。励まされたシータはハヌマンに自分の髪飾りを託します。
第七場
ハヌマンはラーマのもとへ戻る前にアレンカの城を破壊し、そこへ現れた鬼ラクササも退治してしまいます。
第八場
ラーマとラクサマナはアレンカから戻ってきたハヌマンからシータの髪飾りを受け取り、猿の援軍とともにアレンカへ向かいました。 そして、いよいよラーマはラワナと一騎打ちすることになります。ラーマは不死身のラワナの剣に危機を迎えますが、魔法の弓矢を得て、ついにラワナを倒したのでした。 ラーマは無事、愛するシータと再会し、故郷アヨディア国に帰ることが出来ました。そしてハヌマンもめでたくトリジャータを妻に迎えることができました。